病院長あいさつ 院 長 重田 みどり 下志津病院WEBサイトをご覧いただき誠にありがとうございます。 当院は、陸軍病院から結核療養所、そして、筋ジストロフィー、重症心身障害医療、小児の気管支喘息の施設療養へと移行し、さらに、地域の要望に応じて一般内科、外科、整形外科などの診療科が開設、リウマチ・膠原病科の新設、小児アレルギー疾患、小児救急、発達障害へと時代の変遷とともに診療内容が変化してまいりました。しかし、いつの時代も難病患者、病気や障害のある子どもたちに寄り添ってきた病院の姿勢には変わりはありません。 当院が現在行っている医療には、筋ジストロフィーおよび重症心身障害医療、各分野に特化した専門医療、身近な地域医療の3つがあります。 まず、筋ジストロフィー、重症心身障害児(者)に対する医療、療育・療養介護については、日本において最も歴史のある病院のひとつです。長期入所のみならず、短期入所・通所事業、児童発達支援などの在宅支援も行っております。また、人工呼吸器が必要な医療度の高い方が年々増加し、常時院内で約100台の呼吸器が稼働しています。そのような中でも、患者さまの個性を尊重し、様々な職種のスタッフが協力して充実した生活が送れるよう支援しております。 2つめの専門医療としては、リウマチ膠原病センター、リウマチ関節外科センター、脊椎センター、神経・筋疾患センター、小児アレルギー膠原病センター、療育発達支援センター、外科、脳神経外科を備え、それぞれに専門医が数多く在籍し、先進の知見を取り入れて診療を行っています。また、臨床研究、学会発表、教育にも力をいれており、常に医学的水準の向上に努めております。 3つめは、地域医療への貢献です。今回のコロナ禍では、住民の方へのワクチン接種を院内に接種会場を設けて小児から高齢者まで行っています。また、誰もが住み慣れた街でいきいきと暮らせるように、四街道市や医師会の先生方にご指導をいただきながら、地域から望まれる医療の推進に努めております。地域医療連携室では、急性期病院や診療所、介護施設等との連携強化を図り、在宅復帰に向けた診療、看護、リハビリテーションを行なうことを目的とした地域包括ケア病棟も備えています。他にも、四街道市の各種検診、小児の救急患者への対応、四街道市在宅医療・介護連携支援センターも当院の大切な役割となっております。 当院の理念にありますように、患者さま一人ひとりを大切にする医療をめざし、職員一同、日々努力してまいります。今後とも引き続き温かいご支援、ご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。 2023年5月 国立病院機構下志津病院 院長 重田 みどり