感染症内科 感染症内科のご紹介 当院の「感染症内科」は、直接感染症の診療をするのではなく、 成人の感染症「予防」としての予防接種 抗体価検査 院内各科の感染症治療で用いられる抗菌薬の適正使用の推進 院内感染対策 などを、行っております。 予防接種 抗体価検査 抗菌薬適正使用の推進(主に院内向け) 院内感染対策(主に院内向け) 1.予防接種 当科では一般成人に対して以下のワクチンを接種しております。 (接種日時など詳細については「予防接種」のページをご覧下さい。) ①肺炎球菌ワクチン 定期・任意 ○過去にニューモバックス(23価)の接種歴がない方で ・各年度中に65歳となる方 ・60歳以上65歳未満で心臓・腎臓・呼吸器疾患、HIV感染 の4つのいずれかにより、障害者手帳1級相当の障害のある方 → ニューモバックス(23価)を定期接種 各年度の定期接種対象者には、お住まいの自治体から問診表が郵送されます。郵送開始時期や費用負担は自治体によって異なります。(こちらについてのお問い合わせは、お住まいの自治体の保健センターへ、お願いいたします。) ○上記以外の65歳以上の方(過去に接種歴あり/定期対象外年齢)や65歳未満で肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高い方 → ニューモバックス(23価)またはプレベナー(13価)を任意接種 過去にいずれかの接種歴がある場合は、接種間隔に注意が必要です。 例:ニューモバックス(23価)→ニューモバックス(23価)の場合は5年以上の間隔を開ける 。 *肺炎球菌ワクチンには2種類あり、定期接種できるものと任意接種のみのものがあります。(予防接種のご案内参照) 感染症外来にて、接種するワクチンの種類やタイミングについて、ご相談いただくことも可能です。 65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種の考え方(PDF) 高齢者の肺炎球菌ワクチン(PDF) ②インフルエンザワクチン 定期・任意 10月~12月のみ ○65歳以上もしくは60歳以上65歳未満で心臓・腎臓または呼吸器疾患・HIV感染により障害者手帳1級相当の障害のある方 →毎年1回定期接種 ○上記以外の方 →毎年1回任意接種 ③麻疹・風疹 (MR) ワクチン 任意 ○定期(風疹第5期) 1962年4/2~1979年4/1までに生まれた男性 ○任意 上記以外で罹患歴がなく、ワクチン接種歴がない/もしくは1回のみの方 風疹については、気付かずに感染している場合もあるため抗体価の検査の結果、十分な免疫がないと判明した人に接種します。(免疫ある人がワクチン接種:免疫は強化されますが、特に副反応が強く出たり、新たな副反応出現のリスクがあがることはありません。) *平成2年4/1までに出生している人は、麻疹/風疹ワクチンを定期接種する機会はなし、もしくは1回のみ、でした。 *妊娠初期に風疹に感染すると「先天性風疹症候群」の赤ちゃんが生まれることがあります。これから妊娠・出産を考えている女性や同居者、パートナーの方は、充分な抗体価をもっておくことが推奨されています。 ④水痘ワクチン 任意 ・罹患歴がない方 ・罹患歴がある50歳以上の方 (帯状疱疹の予防として) *帯状疱疹の予防効果としては50~60%と言われています。生ワクチンであるため、免疫抑制状態にある人は接種ができません。 ⑤帯状疱疹ワクチン 任意 ・水痘に罹患歴がある50歳以上の方 *帯状疱疹の予防効果としては90%以上と言われています。副反応として、接種部位の痛みや腫れが高頻度に出現しますが、ほとんどの場合1週間以内に消失します。2ヶ月あけて2回目の接種が必要です。(2回接種して初めて十分な効果が得られます。) *帯状疱疹を予防できるワクチンには2種類あります。(詳細については こちら) 感染症外来にて、接種するワクチンの種類やタイミングについて、ご相談いただくことも可能です。 「帯状疱疹予防ワクチン」について ⑥おたふくかぜワクチン 任意 ⑦B型肝炎ワクチン 任意 2.抗体価検査 採血をして、血清中の抗体価の値を測定します。 ①風疹抗体価検査 千葉県委託事業として行っています。無料で検査ができます。 千葉県HP「千葉県風しん抗体検査」(リンク)より抜粋 検査の対象になる方は、次の1-5の全項目の条件を満たすことが要件となります。 1.県内市町村に居住地(千葉市・船橋市・柏市を除く)を有している 2.妊娠を希望する女性(19歳以下で未婚の方は保護者同意が必要) 3.過去に風しん抗体検査を受けたことがない 4.過去に風しんの予防接種を受けたことがない 5.過去に風しんにかかったことがない ※千葉市、船橋市、柏市でも「風しん抗体検査」を実施していますので、千葉市、船橋市、柏市にお住まいの方は、それぞれの市にお問い合わせください。 千葉市保健所の連絡先:043-238-9941 船橋市健康増進課の連絡先:047-436-2415 柏市保健所の連絡先:04-7167-1256 抗体価が不充分と判明した場合は当外来でワクチン(有料)を接種できます。 *成人の風疹ワクチン接種の助成をおこなっている自治体もあります。 各自治体の保健センターなどに直接お問い合わせ下さい。 ②各種ウイルス抗体価検査 上記の千葉県委託事業以外は、自費になります。 ・麻疹、風疹、水痘、おたふくかぜ 医療機関・教育機関などに勤務予定の方 など ・B型肝炎 上記に加え、キャリアかもしれない方、これから結婚予定の方 など 抗体価が不充分と判明した場合は当外来でワクチン(任意接種)を受けることができます。 3.抗菌薬適正使用の推進 (主に院内向け) 院内で使用されている抗菌薬の使用状況について毎週チェックしております。 院内他科からのコンサルテーションも受けています。 4.院内感染対策 (主に院内向け) 当科の医師は「院内感染防止対策室」にも所属しており、院内感染防止のための各種活動を行っております。 ワクチン・抗体価測定ご希望の方へ すべて事前予約制となっております。 ご予約・お問い合わせは 13:00~16:00 土日祝日、および 年末年始を除く 電話番号 (直通) 043-422-3513 または、医事窓口まで 定期接種として、肺炎球菌ワクチン・インフルエンザワクチンを接種希望の方は、事前予約の上、自治体から送られてきた問診票を忘れずに持参して下さい。 医療機関、福祉施設などの院内感染対策に関わる方へ 当院は院内感染防止対策加算1を算定しており、地域の医療機関などから院内感染対策についてのコンサルトをうけることが責務となっております。心配なこと、院内アウトブレイク対策、抗菌薬適正使用関連など、ご相談を受け付けております。地域医療連携室経由で「感染症内科」宛てに、お気軽にお問い合わせ下さい。