独立行政法人国立病院機構 下志津病院 千葉県四街道市鹿渡934-5

薬剤部

薬剤部のご案内

薬剤師の任務は、薬剤師法という法律で、「調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保する」と定められています。

薬剤部では、患者の皆様に寄り添った服薬指導を行い、薬の専門家として薬が安全で効果的に使われるよう適正使用を推進し、医療費の軽減に努めております。また、電子カルテと調剤支援システムの連動により、調剤の迅速化や患者の皆様のニーズに沿う投薬(一包化、薬包印字など)を行うことで、医療事故を防止するとともに、毎日の服薬のお手伝いをさせていただいています。

  • スタッフ 薬剤部長、副薬剤部長、調剤主任(係長)、治験主任、薬剤師5

    9名(20214月現在)

  • 入院処方箋  (内服・外用)2,256枚/月  (注射)1,435枚/月
  • 外来処方箋  (内服・外用) 342枚/月  (注射) 379枚/月
          (院外処方箋発行率 91.5%)
  • 専門・認定薬剤師
    • 日本静脈経腸栄養学会NST専門療法士
    • 日本薬剤師研修センター認定実務実習指導薬剤師

かかりつけ薬局をお持ちですか

当院では、外来診療科を受診され、お薬が処方された場合は、原則として院外処方せんを発行しています。

院外処方せんは、調剤薬局(保険薬局)であれば全国どこの薬局でもお薬を出してもらうことができます。可能であれば、ご自宅や職場の近くなどに“かかりつけ薬局”を決めて、どの病院から発行された処方せんでもそのかかりつけ薬局へお持ちいただくことをお勧めします。かかりつけ薬局では、患者様ごとに薬の使用記録である“薬歴”を作成して、薬の飲み合わせや過去の副作用歴など確認できますので、安心してお薬をお使いいただけます。

なお、9時~18時は印旛郡薬剤師会のFaxコーナーを利用し、無料でかかりつけ薬局に院外処方せんを送ることができます。

お薬手帳はあなたの安全を守ります

お薬手帳とは、自分が使っている薬の名前・量・日数・使用法などを記録しておける手帳です。お薬手帳を利用することで飲み合わせや薬の重複をチェックし、副作用や飲み合わせのリスクを減らすことができます。また、旅行や災害、急に具合が悪くなった時に、自分の薬の服薬情報や副作用歴、アレルギー歴や過去にかかった病気などの情報を正確に伝えることができます。薬剤部では、退院時に入院中のお薬の服用歴やアレルギー歴、副作用歴などを記録した“お薬手帳”をお渡ししています。すでにお薬手帳をお持ちの方も、病院で診察を受ける時、入院した時、調剤薬局へ処方せんを持って行く時などお薬手帳を持参してお見せ下さい。また、お薬手帳には、病院で処方されたお薬だけではなく、一般薬を使用した場合にも品名、服用日、服用量などを記載することをお勧めします。

ジェネリック医薬品をご存知ですか

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に製造販売される新薬と同一の有効成分を同一量含み、同一の効能・効果*を持つ医薬品のことです。当院では医療費の削減や患者様の経済的な負担の軽減のため、ジェネリック医薬品の採用を積極的に進めています。また、院外処方せんを発行する際にも後発医薬品を選択していただけるように、一般名処方での記載も行っています。

*新薬が効能追加を行っている場合など、異なる場合もあります。

安全の確保の取り組み ~あなたの薬が出来るまで~

担当医が電子カルテに入力した処方によりあなたへお薬をお渡しする際に薬剤師は、調剤(薬の取り揃え)の各工程で確認を繰り返し行い、安全を確保しています。

薬剤部では、「処方箋」より薬品名や飲み方、お薬の量、飲み合わせ等に問題がないか各工程(確認1、2、3、4)にて、複数の薬剤師が確認を行っています。お薬の受け渡し時には、患者様にフルネームでの確認を行っております。  安全確保の工夫として、患者様の氏名や薬品名、その飲み方、保管方法などが記載された「薬袋・ラベル」の発行や「お薬説明書」を作成しています。一度混ぜ合わせると成分がわかりにくい粉薬や水剤・軟膏の調剤時には、正しい薬が量り取られているか確認して記録する監査システムを利用しています。また、注射薬では注射薬のラベルに患者様の氏名と固有のバーコードが印字されます。このバーコードを読み取ることで、注射薬の誤投与を防ぐシステムも導入しています。

薬剤師が注射薬を調製しています

注射薬は血管に直接薬を入れるので、一般的に効果の発現が早く、使い方は特に注意が必要です。また、注射薬は、相互作用や投与量のほかに投与速度、投与間隔、配合変化などを確認します。薬剤部では、安全キャビネットによる、抗がん剤の調製、また、クリーンベンチを内で、無菌的に高カロリー輸液を調製しています。

薬剤師の見える仕事

病院へ入院された患者の皆様の持参薬を調べて、飲み合わせの悪い薬はないかなど併用薬のチェックや飲み方の確認を行っています。お薬を安全かつ適正に使用していただくために、電子カルテより採血の結果など様々な情報を確認し、副作用をモニタリングしています。
 一般病棟では、患者の皆様が安心して薬物治療を行えるように、薬剤師が直接病室へお伺いをして、薬の効果や副作用の早期発見のためのポイントについて説明しています。


薬剤師の見えない仕事

医薬品の管理をすることは、薬剤師の大切な仕事です。当院では、コンピュータを用いて、内服薬、外用薬、注射薬のほか、処置薬・消毒薬の発注、供給といった在庫管理を行っています。また、ジェネリック医薬品の導入への協力および、病棟など配置薬の在庫や使用期限の確認により在庫薬の適正化に貢献しています。

さらに、医薬品情報管理室では患者の皆様の薬物治療が安全に行われるように、医薬品の安全性情報の提供や添付文書の改訂、医薬品の供給、その他医薬品に関する問い合わせなど、医薬品・医療機器全般にわたる情報を整理し、関係部署に提供しています。また、電子カルテより処方入力できる医薬品を登録・削除するなど採用薬に関する管理業務も行っています。

治験

製薬企業などが、人に使用することを目的として開発した化合物などを “くすり” として国から製造承認をもらうために実施する臨床試験を“治験”といいます。 当院では治験を実施しておりますので、薬剤部で治験薬の保管・管理、調剤・調製、払い出しなどを行っています。

チーム医療の取り組み

チーム医療とは、病院で働く医師、看護師、薬剤師、栄養士などの専門職がそれぞれの専門知識を生かし、協力して患者さまの治療にあたることです。専門職がそれぞれの立場で意見を出し合うことにより、医療の質が向上すると考えられています。チーム医療は、安心な医療、安全な医療、良質な医療を提供するためのキーワードとなっています。

薬剤部では、感染制御チーム〔院内での感染症の発生状況を監視し、MRSAなどによる院内感染の拡大を防止など〕、褥瘡ケアチーム〔寝返りがうてない患者さまの褥瘡(床ずれ)を防止、治療に協力〕、栄養サポートチーム〔早期に栄養摂取にかかる問題の解決を促し、低栄養状態を改善〕の一員として協力しています。

地域医療の取り組み ~薬薬連携~

薬(やく)薬(やく)連携(れんけい)」という言葉を聞いたことがありますか?

薬薬連携とは、病院勤務の薬剤師と地域の保険薬局に勤務する薬剤師が情報を共有し、薬剤師の立場から一層充実した医療を周辺地域に提供しようという試みであり、地域医療連携のひとつです。当院では、2カ月に一度印旛郡薬剤師会との連絡会を開催し、地域の薬剤師さんと意見交換を行っています。

未来の薬剤師をつくる

医療人の育成においては、薬学部5年生を対象に、大学と連携して11週間にわたる薬学部実務実習生を受入れており、医療の高度化に対応した薬剤師の育成にも力を注いでいます。

薬学生は大学における事前学習で十分な知識・技能・態度を習得していますので、実務実習期間中、患者の皆様にご協力をお願いすることがありますが、よろしくお願いいたします。

【実習生の皆様へ】

  • 実習開始日の集合時間・場所、実習時間

    集合時間  午前815
    集合場所  薬剤部(正面玄関を入った右正面)
     ※薬局お薬渡し口で実習生である旨伝えてください
    実習時間  午前830分~午後515
  • 持参する物

    • 白衣
    • 調整機構指定実習日誌
    • 必要ならば筆記用具、メモ帳
    • 実習用の靴(一日中立っていても疲れにくいもの、サンダルなど踵をとめられないもの不可) 
    • 参考書(治療薬に関する本で使いなれたものがあれば持参)
  • 問い合わせ先

     Fax043-423-1127
     電話043-422-2511 (薬剤部:261
  • 昼食について

     各自持参していただくか、院内の売店をご利用ください

【保険薬局のみなさまへ】

院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコルの運用について

平素より当院の処方箋を応需いただき有難うございます。
当院では、調剤上の典型的な変更に伴う疑義照会を減らし、患者さんへの薬学的ケアの充実及び処方医師の負担軽減を図る目的で「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコル」の運用を開始します。
この取り組みに参画を希望される場合は、事前に覚書を交わすことが必要となります。覚書を記載いただき薬剤部へご連絡の上、ご郵送ください。
なお、覚書の記載に際して、本覚書の発効日や締結日は記載しないようお願いします。

●処方変更・調剤後の連絡について

  • 処方変更し調剤した場合は、変更内容、調剤薬局名、連絡先電話番号を記入した処方箋(写)を下記のFAX 番号に送信してください。残薬調整の場合は処方箋(写)の送信に加え、トレーシングレポートでの情報提供が必要となります。
  • オーダリングシステム内の処方修正が必要と判断した場合には、可能な限り次回からの処方に反映させますが、非採用薬への変更など一部対応できないことがあります。
  • 一般名処方に基づいて調剤した場合の情報提供書、および後発品医薬品の変更報告書の連絡は不要です。
FAX先:国立病院機構下志津病院 薬剤部 043-423-1127

院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコル問い合わせ先:
国立病院機構下志津病院 薬剤部
電話 043-422-4143 (薬剤部直通)
FAX 043-423-1127

【製薬会社の皆様へ】

訪問時間帯と待機場所

  • 訪問時間帯


    毎週月・水・金曜日の14001700

    ※事前に医師または薬剤師とアポイントをとっている場合や、緊急性を要する情報提供をする場合にはこの限りではありません。

  • 待機場所


    1. 来院した際には、正面玄関左側にある警備室にある訪問記録簿に訪問者の企業名、氏名、訪問先、目的、来院時間、腕章番号を記載後、該当する腕章を着けて院内情報活動を開始してください。
    2. 情報活動時は、目のつくところに自社のプレートを装着してください。
    3. なお、医師への訪問に際し待機場所は、外来管理治療棟の2階医局に限定しています。静粛に待機して、節度ある情報活動をお願いいたします。また、医局入口のドアが開いている場合でも、医局内に無断で立ち入ることは、絶対にしないでください。